『肩こり』『腰痛』に共通する悪循環のサイクルはご存じですか?
多くの方が、この悪循環の連鎖によって、痛みが増加して生活に支障をきたしています。
では、その悪循環のしくみを知って、そこから抜け出すヒントをみつけてみましょう。
【悪循環のサイクル】
①筋肉の硬直
同じ姿勢を続けていると、筋肉が縮んだ(収縮)まま硬くなります。
これを『筋肉の硬直』と言います。
これにより『筋肉のコリ』『筋肉のハリ』が発生します。
②血行不良
筋肉が硬くなると、毛細血管が押しつぶされて血行が悪くなってきます。
③末梢神経にキズがつく
筋肉が硬くなることで、筋肉の中を通っている細かい神経にキズがつきます。
血管だけでなく神経も柔らかい組織で構成されているため、
硬い筋肉に挟まれたままだと『マヒ』や『損傷』の原因になってしまいます。
④痛み物質の放出
末梢神経のキズや血行不良から、痛みを発生する物質が分泌されて痛みが増加する。
さらに老廃物や栄養の流れが悪くなり、患部の回復がさらに遅くなってしまいます。
⑤繰り返しのサイクル
上記のように①~④の繰り返しにより痛みが悪化していきます。
また、硬くなった筋肉の影響で骨・関節が引っ張られることにより、
骨格の歪みが生じてしまいます。
では、どのようにして治療するのか?
私の治療院では、まず①~④のサイクルを止めるために、
『筋肉をほぐす』施術から開始します。
痛みが強いときには、できるだけ楽な状態にして、
ほぐしやすい所から筋肉をほぐして、まずはリラックスしてもらいます。
その後、2回目、3回目の治療にて、
硬くなった筋肉の影響で『歪み』や『ズレ』が生じてしまった骨格を修正する。
こんな流れで治療をしています。
当然ながら、痛みの初期に来院された方ほど回復も早く、
長期的に放置して『歪み』が、大きくなっている方は、
回復に時間を要してしまう場合もあります。
併せて、職場の環境や、生活環境についても細かく確認しながら、
『痛み』の原因となっている『芽』を摘むことで、
『再発予防策』をご案内しています。
『痛みの芽』とは、日頃なにげなく過ごしている中にたくさん潜んでいます。
ちょっとした『環境改善』で、再発予防策がみつかるかもしれません。